Admin GraphQL API / 2026-04 ・ Plus 限定

Checkout And Accounts Configuration API
チェックアウト・顧客アカウント・サインインのブランディングを「1本のAPI」に統合

これまで Checkout Profile API と Checkout Branding API に分かれていた設定とブランディングが、API version 2026-04 で1つのAPIに集約。共有デザイントークンで一度設定すれば3つの画面に一貫して適用できる。Shopify Plus 限定。

このページの構成
  1. そもそも何が変わるのか(30秒で理解)
  2. 仕組み図解 : 共有レイヤー + 画面別オーバーライド
  3. できること4つ
  4. 従来 vs 統合後の比較
  5. カラーパレット参照モデルの図解
  6. 利用条件
  7. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  8. 業務に活かせる3つのユースケース
  9. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何が変わるのか

今までは Checkout Profile APICheckout Branding API の2本に分かれていた設定・ブランディングが、
API version 2026-04 で登場した Checkout And Accounts Configuration API 1本に統合された。
対象画面も「チェックアウトだけ」から チェックアウト + 顧客アカウント + サインイン の3面へ広がる。
Profile Branding

従来 : API が2本に分散

Checkout Profile API と Checkout Branding API を別々に扱い、対象はチェックアウトが中心。両APIとも非推奨(deprecated)になった。

統合後 : 1本のAPIに集約

設定とブランディングの全機能を1つのAPIに統合。チェックアウト・顧客アカウント・サインインを横断して一貫したブランド適用ができる。

2仕組み図解 : 共有レイヤー + 画面別オーバーライド

共有レイヤー(一度だけ設定) designTokens 色・余白など components 部品スタイル surfaces.checkout ロゴ・色・section styles を上書き surfaces.customerAccounts section styles も適用可に surfaces.signIn ロゴ・色・section styles を上書き 共有設定はそのまま、 画面ごとに必要な部分だけ上書き
2層構造がキモ : 共有の designTokens / components で全体のブランドを一括定義し、surfaces.checkout / surfaces.customerAccounts / surfaces.signIn で各画面の差分だけ上書きする。
これまでチェックアウト専用だった section styles(padding・shadows・colors・borders・border radius) が、顧客アカウントのページにも適用できるようになった。

3できること4つ

① 共有ブランディング設定

共有の designTokenscomponents でブランドを一度設定すれば、チェックアウト・顧客アカウント・サインインに一貫して適用。section styles を顧客アカウントのページにも展開できる。

② 画面別オーバーライド

surfaces.checkout / surfaces.customerAccounts / surfaces.signIn 配下で、ロゴ・色・section styles を画面ごとにピンポイントで上書きできる。

#HEX

③ 色の直接指定

main / header / orderSummary などのセクションに HEX 値やパレット色を直接設定。限られた color schemes へのマッピングは不要に。最大20色のパレットを保存して参照できる。

④ マーケット別のブランディング

マーケット(market)ごとに固有のブランディング設定を当てられる。国・地域ごとにページの見た目を出し分けられる。

4従来 vs 統合後の比較

項目従来Checkout And Accounts Configuration API
API の本数 2本 Checkout Profile API + Checkout Branding API 1本 に統合
対象画面 チェックアウト中心 3面 チェックアウト・顧客アカウント・サインイン
section styles チェックアウトのみ 顧客アカウントのページにも適用可
色の指定方法 限られた color schemes へのマッピング HEX値/パレット色をセクションに直接指定
マーケット別ブランディング 対応 market ごとに設定
旧API のステータス 非推奨 旧2APIは deprecated
Checkout Profile API / Checkout Branding API は非推奨になったが、具体的な移行手順・サポート終了日は本リリース記事に記載なし。実際の移行設計は開発者ドキュメントで確認すること。

5カラーパレット参照モデルの図解

編集可能パレット(最大20色) この1色を更新すると… 参照 checkout / header の色 customer accounts の色 sign-in の色 参照しているすべての箇所が 一括で新しい色に切り替わる
ブランドカラーを最大20色のパレットとして保存し、色選択のどこからでも参照できる。パレット側の1色を更新すれば、参照しているすべての箇所に反映される——デザイントークン的な一元管理が効く。

6利用条件

Shopify Plus 限定

このAPIは Shopify Plus マーチャント専用。Plus 以外のプランでは利用できない。

2026-04

API version 2026-04 以降

API version 2026-04 から利用可能。これより前のバージョンでは旧API(非推奨)を使うことになる。

Admin GraphQL API のファミリー。詳細なスキーマ・フィールド定義・移行ガイドは開発者ドキュメントを参照(本記事ではフィールドの全量までは記載なし)。

7技術者が押さえるべき5つのポイント

1. 旧2APIは非推奨

Checkout Profile API と Checkout Branding API はともに deprecated。新規実装は統合APIで組む。既存コードは移行対象になる(移行手順・終了日の記載はなし、要ドキュメント確認)。

2. 「共有 + 上書き」の2層モデル

共有の designTokens / components を土台に、surfaces.* で差分だけ上書きする設計。共有を太く、上書きを薄く保つと運用が破綻しにくい。

3. 色は scheme マッピング廃止

限られた color schemes に割り当てる必要がなくなり、main / header / orderSummary 等に HEX やパレット色を直接指定。意図した色がそのまま当たる。

4. パレットは「参照」型

最大20色のパレットを定義し、各所からは値ではなく参照で指定。パレット側を1回更新すれば参照先が一斉に変わる。CSS 変数/デザイントークンと同じ感覚で運用できる。

5. マーケット別ブランディングで多国対応が1APIに

market ごとに固有のブランディング設定を当てられるため、国・地域別の見た目の出し分けも同じAPIの中で完結する。多国展開のブランド管理を1本のAPIに寄せられる。

8業務に活かせる3つのユースケース

USE CASE 1

チェックアウト〜会員ページの「見た目バラつき」を一掃する

課題
チェックアウトはブランド調整できていても、顧客アカウントやサインイン画面だけ素のデザインで、ロゴ・色・余白がチグハグになっている。
打ち手
共有 designTokens / components でブランドを一括定義し、3面に同じトーンを適用。section styles を顧客アカウントにも展開。
効果
購入から会員領域までの体験が一貫し、ブランド毀損や「別サイト感」を解消。
技術メモ
共有レイヤーを土台に、差分が要る画面だけ surfaces.* で上書き。Shopify Plus 限定・API version 2026-04 以降。
1回更新→全面反映
USE CASE 2

リブランディング・季節キャンペーンの色替えを「1箇所」で回す

課題
ブランドカラー変更やセール用テーマ替えのたびに、各画面・各セクションの色を個別に直していて漏れ・差し戻しが多い。
打ち手
ブランド色を最大20色のパレットに集約し、各所はパレット参照で指定。変更時はパレットの色を更新するだけ。
効果
参照先すべてに一括反映され、色の取りこぼしゼロ。リブランドやキャンペーン切替の工数とミスを大幅削減。
技術メモ
HEX 直指定も可だが、運用で替える色はパレット参照に寄せておくと伝播が効く。
USE CASE 3

多国展開ストアでマーケット別のローカルブランドを当てる

課題
国・地域ごとにロゴや配色を変えたいが、画面・APIが分かれていてマーケット別の出し分け運用が重い。
打ち手
market ごとに固有のブランディング設定を定義し、共有ベースの上に各マーケットの差分を載せる。
効果
1本のAPIで各国のローカルブランドを出し分け。ブランド管理を一元化しつつ現地最適化も両立。
技術メモ
共有レイヤーを基準に、マーケット固有値だけを上書きする設計が破綻しにくい。Plus 限定。

9提案で使える1行サマリ

「チェックアウト・顧客アカウント・サインインのブランディングを1本のAPIに統合(旧2APIは非推奨)。
共有トークンで一括設定 + 画面別オーバーライド、色はHEX/最大20色のパレットを直接・参照指定マーケット別の出し分けも可能。
対象は API version 2026-04 以降・Shopify Plus 限定。」