Analytics / 新機能

Analytics に「累積メトリクス」が追加
1日ごとの値ではなく、積み上がる線で見る

Visualization パネルの「Cumulative」トグル、または ShopifyQL の WITH CUMULATIVE_VALUES を使うと、時系列チャートが日次値の代わりに「ランニングトータル(累計)」を表示する。

このページの構成
  1. 何が変わるのか(30秒で理解)
  2. 日次グラフと累積グラフのちがい
  3. 3つの使い方(公式が提示している組み合わせ)
  4. 操作方法(UI と ShopifyQL)
  5. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  6. 業務に活かせる3つのユースケース
  7. 提案で使える1行サマリ

1何が変わるのか

Analytics の時系列チャートに 「累積(Cumulative)」表示 が追加された。
日々の値を棒で積むのではなく、期間先頭からの「積み上がり線」 を見られる。期間中の「目標到達ペース」「前年同期間との伸びの違い」を一目で把握できる。

従来 : 日次の値

1日ごとの売上・注文数などをそのまま表示。日ごとのブレが見えるが、「期間中にいくら積み上がったか」は別途暗算する必要があった。

新機能 : 累積(Cumulative)

期間先頭からの合計を線で表示。右上がりが鈍ると失速、急になると加速。「目標まであといくら/いつ届きそうか」 がそのまま読める。

2日次グラフと累積グラフのちがい

Cumulative OFF(日次) 日ごとの値そのまま → 期間合計は暗算が必要 Cumulative ON(累積) Target 期間先頭からの合計が右肩上がりに → 目標達成ペースが一目
同じデータでも ビューを切り替えるだけ。日次の波形(ブレ)を見たい時は OFF、月次・四半期の達成度を語りたい時は ON、という使い分けが基本。

33つの使い方(公式が提示している組み合わせ)

1

単独で使う

期間内で値が日ごとにどう積み上がっているかを見る。成長パターンの把握に。

2

目標(Target)と並べる

累計線と目標線を重ねて、ゴール到達ペースか/届きそうかを判断。

3

前期間との比較

前年同期間(または任意の期間)の累計と重ねて、今期の軌道がどう違うかを比較。

4操作方法(UI と ShopifyQL)

UI : Visualization パネルのトグル

グラフの可視化設定パネルにある Cumulative トグル を ON にする。ノーコードで切り替え可能。

ShopifyQL

クエリ : WITH CUMULATIVE_VALUES

ShopifyQL クエリに WITH CUMULATIVE_VALUES を付与すると、結果の時系列が累積値として返る。カスタムダッシュボード/レポートで使える。

対応プラン・対応レポート種別・適用できるメトリクスの細かい範囲は本文に 記載なし。実環境で対象レポートを開いてトグルの有無を確認すること。

5技術者が押さえるべき5つのポイント

1. ビュー層の変更でデータは増えない

既存の時系列データを「表示方法」だけ累積に切り替える機能。元データの集計仕様や粒度(日/週/月)は変わらない。ストレージや課金に影響なし。

ShopifyQL

2. ShopifyQL 側にも構文が追加

UI 限定ではなく WITH CUMULATIVE_VALUES として言語側に組み込まれた。カスタムレポート/ダッシュボードで再現性のある形で使える。

3. Target と相性が良い

累積線は目標線とそのまま比較できる形。「月初から何%」「あと何日で到達」のような達成度トラッキングに自然にハマる。

4. 前期間比較もサポート

同じ累積モードで前年同期間や任意期間を重ねられる。日次比較より「期間トータルの伸び差」が直感的に見える。

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5. 対応メトリクス・対応プランの明示は無し

公式アナウンスは「Analytics に追加」「ShopifyQL に WITH CUMULATIVE_VALUES 追加」と機能としての記述のみ。どのレポート画面で出るか/どのプランで使えるか/集計関数との組み合わせ条件は記載なし。導入レポート前に対象環境で挙動確認すること。

6業務に活かせる3つのユースケース

目標
USE CASE 1

月次・四半期売上目標の「ペース管理ダッシュボード」

課題
月初・四半期初に決めた売上目標に対し、「現状ペースで届くのか」を即答できる画面がなく、暗算や週次集計に頼っている。
打ち手
売上の累積グラフ + 目標線の組み合わせを定常レポート化。ShopifyQL WITH CUMULATIVE_VALUES でカスタムレポートとしても保存。
効果
経営会議で「ペース ◯ % 」を即答可能に。早期失速の検知 → 施策投入の意思決定が早まる。
技術メモ
UI のトグルで個人ビューを作るか、ShopifyQL でチーム共有レポートを作るかを使い分け。
USE CASE 2

キャンペーン期間 / セール期間の「前年比トラジェクトリ可視化」

課題
BFCM や 大型セールで「今年は去年より伸びているのか」をリアルタイムに見たい。日次比較だと変動が大きく判断しづらい。
打ち手
セッション数・売上・注文数の累積グラフに、前年同期間の累積線を重ねて表示。期間中いつ差が開いた/閉じたかを線の角度で読む。
効果
「今年は ◯ 日目で去年を抜いた」「終盤で失速」のような判断が即時に可能。販促追加投下の判断材料に。
技術メモ
Cumulative + prior-period comparison を同一チャートで併用。期間設定は同日数で揃えること。
施策投入日
USE CASE 3

施策効果検証 : 累積線の「傾き変化」で効いた / 効かなかったを判定

課題
広告・LP 改善・キャンペーン投入の効果を日次の波形だけで見ると、ノイズに埋もれて判断が難しい。
打ち手
施策投入日を境にした累積グラフで、線の傾きが変わったか(加速したか)を視覚的に評価。投入前後で同期間の累積を比較。
効果
レポーティング工数の削減と「効いた/効かなかった」の合意形成が早い。クライアント報告のスクショ素材としてもそのまま使える。
技術メモ
傾き変化を統計的に評価したい場合は ShopifyQL の累積結果を BigQuery などに吐き出して回帰検定するのが堅い。

7提案で使える1行サマリ

「Analytics に 累積ビュー(Cumulative) が追加。
UI トグル一発、または ShopifyQL の WITH CUMULATIVE_VALUES で、
目標達成ペース・前年比トラジェクトリ・施策効果 を “積み上がる線” で一目で語れるようになる。」