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Rollouts
テーマとチェックアウトを「予約・段階公開・A/Bテスト」できる

テーマやチェックアウト、カスタマーアカウントの設定を、特定日時に公開予約したり、訪問者の一部だけに段階的に出したり、2つの構成をそのまま A/B テストできるようになった。公開中のテーマ/設定は自動でコピーが作られ、実験とは独立して編集を続けられる。

このページの構成
  1. そもそも何ができるようになったのか(30秒で理解)
  2. 5つの使い方
  3. 仕組み図解 : 公開コピーの自動生成
  4. A/Bテストと段階公開のイメージ
  5. 対象になる設定
  6. 使い始める手順(3ステップ)
  7. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  8. 業務に活かせる3つのユースケース
  9. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何ができるようになったのか

Shopify の Rollouts が、テーマ・チェックアウト・カスタマーアカウントの設定について 「予約公開」「一時的な切り替え」「段階公開」「A/Bテスト」「マーケット別のローカライズ検証」に対応した。
これまで一発で「公開」していた変更を、時間軸とトラフィック比率でコントロールできるようになる、という機能。

従来 : 公開は「今すぐ一発」

テーマやチェックアウト設定の切り替えは、その場で全訪問者に即時反映。日時指定や一部だけの公開、2案の比較はできなかった。

Rollouts : 時間と比率で制御

「いつ」「誰に」「どの割合で」出すかを指定。2案を同時に走らせて勝ち負けまで測れる。公開中のテーマは自動コピーで守られる。

25つの使い方

1. 予約公開

特定の日時に丸ごと切り替え

新しいチェックアウトやテーマを、指定した日付・時刻に公開。例 : ある日付で Dawn から Horizon へ切り替える。

2. 一時切り替え

期間限定で差し替え → 自動で戻す

別のテーマ/チェックアウト構成へ一時的にスワップ。例 : BFCM テーマを1週間だけ有効化し、自動で元に戻す

3. 段階公開

訪問者の一定割合だけに先行公開

新しいテーマ/チェックアウト構成を訪問者の % 単位で徐々に展開。例 : カスタマーアカウントの新ブランド体験を一部から。

4. A/Bテスト

2つの構成をそのまま比較

まったく異なる2つのテーマ/チェックアウト設定で A/B テストし勝者を判定。例 : チェックアウトの新アップセルブロックの検証。

5. マーケット別ローカライズ検証

市場ごとにローカライズしたコンテンツを予約・テスト

マーケット単位でローカライズした内容をスケジュール/テスト。例 : 地域ごとに異なる CTA テキストを出し分け、コンバージョンへの影響を見る。

3仕組み図解 : 公開コピーの自動生成

公開中テーマ ライブで稼働 本番 自動コピー 公開テーマの複製 編集はこちらで継続 実験用テーマ Rollout で配信 Rollout 日時 / 比率 / A・B で制御 訪問者に振り分け
公開テーマ/設定のコピーが自動生成されるのがポイント。実験を走らせている間も、ライブのテーマやチェックアウトを実験とは独立して編集し続けられる。 さらに相互排他(mutually exclusive)の実験として設定すれば、複数のライブ実験を同時に走らせられる。

4A/Bテストと段階公開のイメージ

A/Bテスト : 50% / 50%

訪問者 案 A ・ 50% 案 B ・ 50%

2案を同時配信し、コンバージョン等で勝者を判定。

段階公開 : 少しずつ拡大

5% 25% 50% 100% 時間 →

問題なければ比率を上げ、最終的に全公開へ。

5対象になる設定

テーマ
Dawn → Horizon 等の切替
チェックアウト構成
アップセルブロック等
カスタマーアカウント
アカウントページの構成
対応プランや対象国・利用上限といった細かな前提条件は、本リリース告知には記載なし。導入前に Shopify 管理画面の Markets > Rollouts と公式ヘルプで自ストアの対応状況を確認すること。

6使い始める手順(3ステップ)

1

Markets > Rollouts を開く

Shopify 管理画面の Markets から「Rollouts」へ移動する。

2

Rollout を作成

「Create a Rollout」で新規作成。対象のテーマ/チェックアウト構成を選ぶ。

3
A B

方式と条件を設定

予約日時・公開比率・A/B・マーケットなどを指定して開始する。

実験開始と同時に公開テーマ/設定のコピーが自動で作られるので、ライブの編集と実験を並行して進められる。詳細は公式ヘルプの Rollouts ドキュメントを参照。

7技術者が押さえるべき5つのポイント

1. 「公開」が時間軸を持つ

これまで即時だったテーマ/チェックアウトの公開が、予約・段階・期間限定という状態を持つ。運用カレンダーやデプロイ手順をこの前提で見直す。

2. 公開コピーで編集が衝突しない

実験開始時に公開テーマ/設定のコピーが自動生成される。ライブ編集と実験ブランチが分離されるため、実験中もライブ修正を当て続けられる。

A B

3. A/Bは「丸ごと別構成」で比較

部分差分ではなく、まったく異なるテーマ/チェックアウト構成をそのまま2案ぶつけられる。大きな改修案の比較に向く。

4. 相互排他で同時並行

mutually exclusive な実験として設計すれば、複数のライブ実験を同時に走らせられる。被験者の重複を避けた多重テストが可能。

市場

5. マーケット単位のローカライズ検証ができる

市場ごとにローカライズしたコンテンツ(例 : 地域別 CTA テキスト)を予約・テストし、コンバージョンへの影響を測れる。多言語・多通貨ストアの A/B 設計に組み込める。API/Webhook での扱いは本告知に記載なしのため、自動化前提なら別途検証が必要。

8業務に活かせる3つのユースケース

USE CASE 1

BFCM・大型セールのテーマ切替を「予約+自動復帰」で無人化

課題
セール開始の深夜にテーマを手動公開し、終了後にまた手で戻す運用。担当者の張り付きと戻し忘れリスクがある。
打ち手
一時切り替え(temporary swap)で BFCM テーマを期間指定で適用し、終了時刻に自動で元テーマへ復帰させる。
効果
深夜作業ゼロ・戻し忘れゼロ。セール演出の公開/撤収をカレンダー駆動で運用できる。
技術メモ
公開コピーが自動生成されるため、セール期間中も通常テーマ側の修正を並行して進められる。
A B
USE CASE 2

チェックアウトのアップセル施策を実装ハーネス無しで A/B 検証

課題
チェックアウトに新しいアップセルブロックを足したいが、効果が読めず、独自に A/B 計測基盤を組むのは工数が重い。
打ち手
現行チェックアウトと「アップセルブロック入り」構成を Rollouts の A/B テストで同時配信し、勝者を判定。
効果
計測基盤の自前実装なしに「入れる/入れない」の意思決定データが取れる。提案資料の根拠にも転用可能。
技術メモ
相互排他の実験設定にすれば、他の進行中テストと被験者を重複させずに並行できる。
USE CASE 3

越境ストアの「市場別 CTA・ローカライズ文言」を地域ごとに検証

課題
国ごとに刺さる訴求が違うはずだが、全市場一律の CTA・コピーで配信しており、地域別の最適解が分からない。
打ち手
マーケット別のローカライズ検証で、地域ごとに異なる CTA テキストやコンテンツを出し分け、コンバージョンへの影響を比較。
効果
市場ごとにコピーを最適化し、ローカライズの投資対効果を数値で説明できる。
技術メモ
段階公開と組み合わせれば、新ブランド体験をリスクを抑えて一部市場・一部訪問者から展開できる。

9提案で使える1行サマリ

「テーマ・チェックアウト・カスタマーアカウントの設定を
予約公開/期間限定切替/段階公開/A・Bテスト/市場別ローカライズ検証できる Rollouts。
公開コピーが自動生成され実験とライブ編集が衝突せず、相互排他なら複数実験を同時並行。
『大きな変更を、いつ・誰に・どの割合で出すか』をノーコードで設計できる。」