Shopify Markets / 新機能

チャネルを「市場」として扱える
Channel Markets が全マーチャントに開放

販売チャネル(+必要なら地域)を 1 つの市場として作り、カタログを割り当てて価格・商品の表示可否・通貨を出し分けられる。各チャネル自身の公開設定はそのまま維持される。Markets 利用中の全マーチャントが対象。

このページの構成
  1. そもそも何が変わるのか(30秒で理解)
  2. 仕組み図解 : チャネルを市場にする流れ
  3. Channel Market で出し分けられる 3 要素
  4. 従来 vs Channel Markets の比較
  5. 押さえておくポイント(公開設定・対象)
  6. 使い始める流れ(3ステップ)
  7. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  8. 業務に活かせる3つのユースケース
  9. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何が変わるのか

これまで Shopify Markets の「市場」は主に 地域(国・リージョン) を単位に作るものだった。
今回 「チャネル」も市場のタイプとして選べる ようになり、販売チャネル単位で価格・商品の表示可否・通貨を出し分けられるようになった。

従来 : 市場 = 地域

国・リージョンを単位に市場を作り、その地域向けにカタログ・価格・通貨を設定していた。チャネルごとの出し分けは想定外。

今回 : 市場にチャネルを追加

1 つ以上の販売チャネル(+任意で地域)を 1 つの市場として作成し、カタログを割り当てて価格・表示可否・通貨をカスタマイズできる。

2仕組み図解 : チャネルを市場にする流れ

① チャネルを選ぶ オンラインストア POS + 任意で地域 ② 市場を作成 Channel Market market type = Channels ③ カタログを割当 価格 / 表示可否 / 通貨 をカスタマイズ ④ 各チャネルで配信 チャネル独自の 公開コントロールは維持
ポイントは 「市場 = チャネル(+任意の地域)の単位」 になったこと。市場にカタログを割り当てることで、その市場に属するチャネルだけに別価格・別通貨・別の品揃えを見せられる。
一方で 各チャネルが元々持っている公開(publishing)コントロールはそのまま残る ので、Markets 側の出し分けとチャネル側の公開管理が二層で併存する。

3Channel Market で出し分けられる 3 要素

¥
価格(Pricing)
チャネルごとに価格をカスタマイズ
商品の表示可否
どの商品を出す / 出さないかを制御
$ €
通貨(Currency)
チャネルごとに通貨を設定
これらは 市場に割り当てた「カタログ」 を通じて設定する。地域だけでなくチャネル単位でもカタログを使い分けられるようになった、と捉えると分かりやすい。

4従来 vs Channel Markets の比較

項目従来の MarketsChannel Markets(今回)
市場の単位 地域 国・リージョン中心 拡張 チャネル(+任意で地域)
価格の出し分け 地域単位 チャネル単位
商品の表示可否 地域単位のカタログ チャネル単位でカスタマイズ
通貨 地域単位 チャネル単位
チャネルの公開設定 チャネル側で管理 各チャネルの公開コントロールはそのまま維持
対象 全マーチャント Markets 利用者なら利用可

5押さえておくポイント(公開設定・対象)

チャネルの公開管理は維持される

Channel Market で価格・表示可否・通貨を出し分けても、各チャネルが持つ独自の publishing コントロールはそのまま機能する。Markets 側の設定がチャネル側の公開管理を奪うわけではない。

全 Markets 利用者が対象

Channel Markets は Markets を使っている全マーチャントに提供される。区分は「New / Admin」。

対象となる具体的なチャネルの一覧、対応プラン、設定 UI の詳細手順、API 仕様などは このリリース文には記載なし。導入前に Shopify ヘルプセンター(下記 source)と管理画面で実際の挙動を確認すること。

6使い始める流れ(3ステップ)

※ 具体的な画面手順はリリース文に記載なし。Markets の一般的な操作から想定される大枠の流れを示す。実際の操作はヘルプセンター参照。

1

Markets で市場を新規作成

市場タイプとして「チャネル」を選び、対象チャネル(+任意で地域)を指定。

2

カタログを割り当てる

その市場に紐づくカタログで価格・商品の表示可否・通貨をカスタマイズ。

3

各チャネルの公開設定を確認

チャネル側の publishing コントロールは維持されるので、整合を確認して配信。

7技術者が押さえるべき5つのポイント

TYPE

1. 市場タイプに「Channels」が追加

Markets のモデルが拡張され、地域だけでなくチャネルを市場の単位にできる。1 市場に複数チャネルをまとめることも可能。

2. 出し分けの実体は「カタログ」

価格・表示可否・通貨は市場に割り当てたカタログで決まる。チャネル単位のカタログ運用を設計する発想になる。

3. 公開設定は二層で併存

Markets による出し分けと、各チャネルの publishing コントロールが別レイヤーで両立する。両者の整合を取る運用が要る。

4. 地域との組み合わせは任意

チャネル市場に地域を重ねるかは optional。「チャネル単独」「チャネル×地域」の両方を表現できる。

API ?

5. API / 管理オブジェクト仕様の明示は無い

リリース文は機能概要のみで、Admin GraphQL の Market / Catalog 周りの新フィールドや Webhook での扱いには 言及なし。自動化・連携前提なら、サンドボックスと公式 API ドキュメントで実フィールドを必ず確認すること。

8業務に活かせる3つのユースケース

EC POS ¥1,200 ¥1,000 同一商品 / 別価格
USE CASE 1

オンライン店頭で価格を変える「チャネル別プライシング」

課題
オンラインストアと POS(実店舗)で同じ商品を扱うが、送料負担やキャンペーン都合でチャネルごとに売価を変えたい。従来は地域単位でしか出し分けできなかった。
打ち手
オンラインストア用・POS 用の Channel Market を作り、それぞれにカタログを割り当てて価格を設定。
効果
チャネルの特性に合わせた価格設計が地域設定に縛られず実現でき、利益率とCVRの両立を狙える。
技術メモ
価格はカタログで管理。各チャネルの公開設定は維持されるので、価格は市場側・公開可否はチャネル側、と役割を切り分けて設計する。
USE CASE 2

チャネルごとに「出す商品 / 出さない商品」を絞る品揃え管理

課題
卸・限定チャネル・一般 EC で見せたい品揃えが違う。特定チャネルにだけ限定品を出し、別チャネルでは隠したい。
打ち手
チャネルごとの Channel Market を作り、カタログで商品の表示可否をカスタマイズして品揃えを出し分ける。
効果
チャネルブランディングに合った品揃えを 1 ストアの中で両立。チャネル横断の在庫はそのままに見せ方だけ変えられる。
技術メモ
表示可否はカタログ管理。チャネル独自の publishing コントロールも残るため、二重制御にならないよう運用ルールを明文化する。
$ ¥ £
USE CASE 3

チャネル × 地域で「通貨」をきめ細かく出し分ける越境運用

課題
同じチャネルでも進出地域ごとに表示通貨を変えたい。逆にチャネルによっては自国通貨固定にしたい、といった要件が混在する。
打ち手
Channel Market を作る際にチャネルへ任意で地域を重ね、カタログ側で通貨を設定して「チャネル単独」「チャネル×地域」を使い分ける。
効果
地域市場とチャネル市場を組み合わせ、価格・在庫・通貨を多軸で最適化できる。
技術メモ
地域の付与は optional。実際の対応チャネル・通貨の組み合わせ可否はリリース文に記載なしのため、ヘルプセンターと管理画面で検証する。

9提案で使える1行サマリ

「Shopify Markets の『市場』にチャネルを追加できるようになり、
販売チャネル(+任意で地域)単位で価格・商品の表示可否・通貨を出し分け可能に。
各チャネルの公開設定は維持され、Markets 利用中の全マーチャントが対象。」