Shopify App Store / 規約変更

Sidekick app extensions の
新しい App Store 要件 2 つ

本日から、すべての Sidekick app extension は「アプリ本来の機能の範囲内で動くこと」「Sidekick 内で宣伝・広告・クロスセル・レビュー依頼をしないこと」の 2 つを守る必要がある。プラットフォームの健全性・マーチャントの透明性・信頼を守るための措置。

このページの構成
  1. そもそも何が変わるのか(30秒で理解)
  2. 新ルール① 2.2.8 : アプリ機能との整合
  3. 新ルール② 2.2.9 : 宣伝・広告の禁止
  4. 開発者が見直すべき3つの面
  5. OK / NG の早見表
  6. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  7. 業務に活かせる3つのユースケース
  8. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何が変わるのか

Sidekick app extension(あなたのアプリを Sidekick から検索・操作できるようにする拡張)に、本日から 2 つの App Store 要件が追加された。
狙いは プラットフォームの健全性・マーチャントへの透明性・信頼の維持。すべての Sidekick app extension が対象。

2.2.8 : 機能の範囲内で動く

Sidekick に公開するツール・インテント・アクションは、アプリ本来のコア機能の論理的な表現でなければならない。設定・App Store の掲載内容・実際の実行が「実質的に一致」していること。

2.2.9 : 宣伝・広告をしない

Sidekick app extension で自社アプリ・関連アプリの宣伝や、レビュー依頼を行わない。広告やクロスセル目的に使わない。

2新ルール① 2.2.8 : アプリ機能との整合

「Sidekick app extension はアプリのコア機能の範囲内で動かなければならない」。プラットフォームの健全性とマーチャントへの透明性を担保するため、3 つの面が実質的に一致している必要がある。

拡張の設定(TOML) 公開する tools / intents / actions の宣言 実際の実行(runtime) Sidekick 内での 実際の振る舞い App Store 掲載 公開リスティングでの アプリの説明 3 面が materially consistent(実質的に一致)であること
原文の要点 : Tools, intents, and actions exposed to Sidekick must be a logical representation of what your app does for the merchant on its own surface.
Sidekick に出す機能は、アプリが自分の画面上でマーチャントに対してやっていることの「論理的な写し」であれ、という指針。

3新ルール② 2.2.9 : 宣伝・広告の禁止

Sidekick app extension を、プロモーション・広告・他サービスのクロスセルに使ってはならない。具体的には次の 3 つが明示的に禁止。

禁止

自社アプリの宣伝

extension を使って自分のアプリをプロモーションすること。

禁止

関連アプリの宣伝

関連する別アプリへの誘導・クロスセル。

禁止

レビュー依頼

マーチャントにレビュー投稿を促すこと。

Sidekick はマーチャントの作業を支援する会話面。そこに広告・宣伝が混ざると信頼が損なわれるため、extension は「役立つ操作」だけを提供する場として純化される、という位置づけ。

4開発者が見直すべき3つの面

すでに Sidekick app extension を作っている/これから作る場合、原文は次の 3 点のレビューを求めている。

1

TOML 設定を確認

extension の TOML 設定で公開している tools / intents / actions がコア機能内か。

2

実行時の振る舞いを確認

Sidekick 内での runtime の挙動が、宣言や説明と矛盾していないか。

3

App Store 掲載を確認

公開リスティングでのアプリの説明と、extension の設定・挙動が一致しているか。

満たすべき 3 条件 : ①公開する tools/intents/actions がコア機能の範囲内 ②設定と挙動が App Store の説明と一致 ③宣伝・広告・クロスセル・レビュー依頼を含まない。

5OK / NG の早見表

観点OK(要件を満たす)NG(違反になりうる)
公開する機能 OK アプリのコア機能の論理的な写し NG アプリ本来の機能と無関係なツール
設定と説明 OK TOML・挙動・App Store 掲載が一致 NG 掲載説明と実際の挙動が食い違う
宣伝・広告 OK マーチャントに役立つ操作のみ提供 NG 自社/関連アプリの宣伝・広告
クロスセル OK 機能範囲内の自然なアクション NG 他サービスへのクロスセル誘導
レビュー OK 言及しない NG レビュー投稿の依頼

6技術者が押さえるべき5つのポイント

1. TOML が一次レビュー対象

extension の TOML 設定で宣言する tools / intents / actions が審査の起点。コア機能外のものを宣言していないか、まずここを棚卸しする。

2. 3 面の一致が条件

「設定(TOML)/実行時の挙動/App Store 掲載」の 3 つが materially consistent であること。どれか 1 つだけ直しても、他とズレれば違反になりうる。

3. runtime の挙動まで見られる

宣言だけでなく Sidekick 内での実際の実行(runtime execution)も対象。設定上は無害でも、実行時に説明外の動きをすると整合性違反になる。

4. 宣伝系の文言を実装から除去

レスポンス文・アクションのラベル・補足メッセージに、自社/関連アプリ宣伝やレビュー依頼の文言を混ぜない。会話出力テンプレートの見直しが必要。

今日から

5. 適用は「本日(2026-06-17)」から、既存 extension も対象

"Starting today, all Sidekick app extensions must comply" とあり、新規だけでなく既存の extension も即時に対象。移行猶予期間・違反時の具体的措置についての記載は本文に記載なし。詳細は shopify.dev の App Store requirements と Sidekick app extensions ドキュメントを参照。

7業務に活かせる3つのユースケース

USE CASE 1

公開前の「3面整合」セルフ監査チェックリスト化

課題
Sidekick app extension をリリースする際、TOML 設定・runtime 挙動・App Store 掲載の整合を人力で確認しており、見落としで審査差し戻しが起きる。
打ち手
2.2.8 / 2.2.9 を満たすための社内チェックリスト(公開機能はコア機能内か/掲載説明と一致か/宣伝・レビュー依頼が混ざっていないか)を作り、リリース前ゲートにする。
効果
審査差し戻しの削減とレビュー期間短縮。マーチャントへの透明性も担保。
技術メモ
TOML の tools/intents/actions と App Store リスティング文を突き合わせる差分レビューを CI 手前に組み込む。
USE CASE 2

既存 extension の「宣伝文言」棚卸しと除去

課題
すでに公開済みの Sidekick app extension の応答に、上位プラン誘導・関連アプリ案内・レビュー依頼の文言が含まれており、2.2.9 違反のリスクがある。
打ち手
extension が返すメッセージ・アクションラベルを全量抽出し、宣伝/広告/クロスセル/レビュー依頼に該当する文言を洗い出して削除・置換する。
効果
即時適用の新要件に対するコンプライアンス確保。アプリの App Store 上の評価リスク低減。
技術メモ
応答テンプレートやコピーを一元管理していれば一括置換が容易。ハードコードしている場合は runtime 出力のレビューが必要。
app A app B
USE CASE 3

複数アプリ提供ベンダーの「機能境界」設計

課題
複数のアプリを App Store に出しているベンダーが、ある extension から別アプリの機能へ誘導したくなるが、2.2.8/2.2.9 で「関連アプリの宣伝」「機能範囲外」に該当しうる。
打ち手
各 extension が公開する tools/intents/actions を、そのアプリ単体のコア機能の範囲に厳格に閉じる設計に。アプリ間連携は extension 経由の宣伝ではなく、正規の連携機能として別途設計する。
効果
各アプリの審査通過性を高めつつ、要件違反による掲載リスクを回避。
技術メモ
「自分のアプリが自分の画面でやっていること」の論理的写しになっているかを、extension 単位で線引きする。具体的な違反判定基準は本文に記載なし、ドキュメント参照。

8提案で使える1行サマリ

「Sidekick app extension は本日から、① アプリのコア機能の範囲内で動く(設定・挙動・App Store 掲載が一致)
② 宣伝・広告・クロスセル・レビュー依頼をしない の 2 要件が必須に。
既存 extension も即対象。TOML・runtime・掲載の 3 面を今すぐ点検すべし。」