Platform / Developer Changelog

Sidekick app extensions
あなたのアプリを Sidekick から「検索・操作」できるようにする拡張が全開発者に開放

全アプリ開発者が Sidekick app extensions を作れるようになった。Sidekick がアプリ内のデータにアクセスしたり、アプリ内で操作を実行したりできる。Klaviyo・Loop・Smile・Judge.me・Checkout Links・Matrixify など18社が早期アクセスで稼働済み。

このページの構成
  1. そもそも何が変わるのか(30秒で理解)
  2. 仕組み図解 : Sidekick とアプリのやり取り
  3. 提供される2つの拡張タイプ
  4. App data と App actions の違い
  5. ローンチパートナー(18社)
  6. 作り始める手順(3ステップ)
  7. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  8. 業務に活かせる3つのユースケース
  9. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何が変わるのか

Shopify のAIアシスタント Sidekick から、サードパーティアプリの中身を「検索」したり「操作」したりできるようになった。
これまで一部の早期アクセス開発者だけだったものが、すべてのアプリ開発者に開放された。

従来 : Sidekick は Shopify 標準機能だけ

Sidekick が触れるのは Shopify 本体のデータ・操作が中心。マーチャントが日々使っているサードパーティアプリの中身は、Sidekick の外にあった。

これから : アプリも Sidekick に繋がる

アプリ側が拡張を実装すれば、Sidekick がそのアプリのデータを検索・表示し、そのアプリ内の操作ページへ文脈付きで案内できる。

2仕組み図解 : Sidekick とアプリのやり取り

マーチャント 自然言語で質問 Sidekick 意図を解釈し 適切なアプリへ橋渡し AI アシスタント アプリ拡張 App data App actions アプリが実装 マーチャントに返る 関連データ+主要指標を表示 該当ページへ文脈付き遷移 実行前に内容を確認 変更は承認後にのみ反映
ポイント : アクションは「確認してから実行」。App actions では Sidekick がアプリの該当ページへ文脈を埋めた状態で遷移し、変更が反映される前にマーチャントが内容を確認できる。勝手に処理が走るのではなく、人が承認するワークフローになっている。

3提供される2つの拡張タイプ

① App data : アプリの中身を検索可能に

アプリのコンテンツを Sidekick から検索できるようにする。マーチャントが「成績の良かったメール件名を探して」のように尋ねると、Sidekick がそのアプリの関連キャンペーンを主要指標つきで表示する。

② App actions : アプリ内の操作を実行

Sidekick から直接アプリ内のアクションを起こせる。Sidekick がアプリの適切なページへ関連する文脈を事前入力した状態で遷移し、マーチャントは変更が反映される前に内容を確認できる。

「探す(data)」と「動かす(actions)」の2軸。読み取り系はまず App data、書き込み系は App actionsと覚えると整理しやすい。両方を実装すれば「Sidekick で見つけて、そのまま操作」まで一気通貫になる。

4App data と App actions の違い

項目App dataApp actions
目的 検索・閲覧 アプリのコンテンツを探す 操作・実行 アプリ内で行動を起こす
体験 質問に対し、関連データを主要指標つきで Sidekick が表示 該当ページへ文脈を事前入力した状態で遷移
「成績の良かったメール件名を探して」→ 関連キャンペーンを表示 Sidekick からアプリの操作ページへ案内し、内容を確認のうえ実行
変更の反映 —(読み取り) マーチャントが確認するまで変更は反映されない
主な向き先 分析・レポート・コンテンツ系アプリ 作成・編集・送信など操作系アプリ

※「成績の良かったメール件名を探して」は元記事の例示。具体的な指標項目や対応データ範囲はアプリの実装に依存し、記事には個別仕様の記載なし。

5ローンチパートナー(18社)

開発者早期アクセスプログラムを通じて、すでに18社が稼働中。元記事で名前が挙がっているのは以下。

Klaviyo Loop Smile Judge.me Checkout Links Matrixify
記事に明記されているパートナー名は上記6社。「18社」のうち残りの社名は記事に記載なし。メール・ロイヤルティ・レビュー・データ移行など、すでに広く使われているカテゴリの主要アプリが先行していることが読み取れる。

6作り始める手順(3ステップ)

1

Shopify CLI で雛形生成

Shopify CLI が拡張のセットアップ一式をスキャフォールドしてくれる。

2

data / actions を実装

App data・App actions のロジックを組み込む。ドキュメントを参照。

3

数分でデプロイ

CLI が手順を簡素化し、機能する拡張を数分でデプロイできる。

始め方は Sidekick app extensions のドキュメントを参照。フィードバックは Shopify Developer Community で受け付けている。具体的な API リファレンスや対応プラットフォームの詳細は、ドキュメント側に委ねられている(本記事には記載なし)。

7技術者が押さえるべき5つのポイント

1. 拡張は「データ」と「アクション」の2系統

App data(検索・閲覧)と App actions(操作・実行)で設計が分かれる。自アプリの価値が「見せる」のか「動かす」のかで、まず実装する側を決める。両方実装も可能。

2. アクションは「人の承認」を挟む設計

App actions は該当ページへ文脈を事前入力した上で遷移し、変更前にマーチャントが確認する。フルオートで副作用を起こすのではなく、Human-in-the-loop が前提。冪等性・確認 UI の設計が要る。

3. Shopify CLI がセットアップを肩代わり

CLI が拡張一式をスキャフォールドし、数分でデプロイ可能。既存のアプリ開発フロー(Shopify CLI ベース)にそのまま乗せられるため、新規の足場づくりコストは低い。

18

4. 早期アクセスで18社が先行検証済み

Klaviyo・Loop・Smile・Judge.me・Checkout Links・Matrixify など実績アプリが既に稼働。カテゴリ別の参照実装が市場に存在する状態でスタートできる。

5. 詳細仕様はドキュメント/コミュニティに委ねられている

本記事は「開放された」というアナウンスが主旨で、API スキーマ・認可スコープ・課金・対応プラン等の個別仕様は記載なし。実装着手時は Sidekick app extensions のドキュメントを一次情報源とし、不明点は Shopify Developer Community でフィードバック/質問するのが正攻法。

8業務に活かせる3つのユースケース

USE CASE 1

自社アプリを「Sidekick から見つけてもらう」導線を作る

課題
レビュー・ロイヤルティ・メール等のアプリを提供しているが、マーチャントが管理画面の奥まで来ないと自社データに触れてもらえない。
打ち手
App data 拡張を実装し、自社の主要コンテンツ(キャンペーン/レビュー/ポイント施策など)を Sidekick の検索結果に主要指標つきで露出させる。
効果
マーチャントの自然言語の質問に自社アプリが答える=接触頻度と継続利用率の向上。アプリの「発見性」が上がる。
技術メモ
まずは読み取り系の App data から着手。Shopify CLI のスキャフォールドで足場を作り、数分でデプロイして検証できる。
USE CASE 2

定型操作を「Sidekick から起こす」運用効率化

課題
マーチャントが「割引リンク作成」「返品処理」「データエクスポート」等の定型操作のたびに、アプリを開いて画面を辿っている。
打ち手
App actions を実装し、Sidekick から該当操作ページへ文脈を事前入力した状態で遷移。マーチャントは内容を確認して実行するだけにする。
効果
操作までのクリック数・画面遷移を削減。確認ステップは残るので誤操作リスクを抑えつつ時短できる。
技術メモ
変更は承認後にのみ反映される設計。事前入力する文脈の精度と、確認 UI のわかりやすさが体験の質を左右する。
USE CASE 3

受託・制作会社が「Sidekick 対応」を提案メニュー化

課題
クライアントの自社開発アプリ(社内ツール/カスタムアプリ)が Sidekick から見えず、せっかくのAI体験から取り残されている。
打ち手
既存カスタムアプリに App data/App actions を後付け実装し、Sidekick 連携機能として提案・受託する。18社の先行事例をカテゴリ別の参照実装として活用。
効果
「AIから検索・操作できる自社アプリ」という新しい付加価値メニュー。既存アプリの改修案件として横展開しやすい。
技術メモ
Shopify CLI ベースの既存開発フローに乗るため足場コストが低い。詳細仕様はドキュメント、疑問点は Shopify Developer Community を一次情報源に。

9提案で使える1行サマリ

「Sidekick app extensions が全開発者に開放。
App data でアプリの中身を検索可能に、App actions で操作を文脈付き・承認つきで実行可能に。
Shopify CLI で数分デプロイ、既に18社が稼働済み。自社/受託アプリを"AIから使える"状態にする好機。」