Analytics / 新機能

実店舗レポート
「Is physical storefront」で店舗売上だけを切り出す

新しい「実店舗かどうか」フィルターで、店頭(in-store)の活動をそれ以外の事業から分離。Reports と Explore の中で、実店舗ロケーションと他のロケーション・チャネルを、スプレッドシートに書き出さずに比較できる。

このページの構成
  1. そもそも何が変わるのか(30秒で理解)
  2. 使い方の流れ : フィルター/グループ化
  3. この dimension の挙動(重要 : スナップショット方式)
  4. 従来 vs 新フィルターの比較
  5. 設定のポイント(実店舗フラグ)
  6. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  7. 業務に活かせる3つのユースケース
  8. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何が変わるのか

アナリティクスに 「Is physical storefront(実店舗かどうか)」 という新しいフィルターが追加された。
これで 店頭(実店舗)の売上・活動だけを、EC やその他ロケーションから切り分けて Reports / Explore の中で比較できる。今までスプレッドシートに書き出してやっていた集計が不要になる。

従来 : 手作業で分離

実店舗の数字だけ見たいとき、レポートをエクスポートしてスプレッドシートでロケーションを手で仕分けていた。

これから : フィルター1つ

「実店舗かどうか」で絞り込む/グループ化するだけ。Reports と Explore の画面内で即座に比較できる。

2使い方の流れ : フィルター/グループ化

全ロケーション 実店舗 / EC / 倉庫 POS / 卸 …混在 Reports / Explore Is physical storefront フィルター / dimension 実店舗 = Yes 店頭活動だけを抽出 実店舗 = No EC・他チャネル 並べて比較 export 不要
filter(絞り込み)としても group(グループ化)の軸としても使える。「実店舗だけ表示」も「実店舗 vs それ以外を並べる」も、同じ dimension でまかなえる。

3この dimension の挙動(重要 : スナップショット方式)

この dimension は各ロケーションの 「現在の設定」 を反映する。つまり ——

今フラグが立っている全ロケーションが対象

ロケーション詳細ページの「physical storefront」フラグが現在 ON のロケーションをすべて含む。

売上の発生時期は問わない

その売上が「いつ」起きたかは無関係。過去の取引も、現在のフラグ状態で振り分けられる。

履歴ではなく「今の状態」で振り分ける点に注意。あるロケーションを実店舗としてマークすると、そのロケーションの過去分の売上も遡って「実店舗」に分類される。逆にフラグを外せば過去分も外れる。時系列で厳密な「その時点の状態」が欲しい分析には向かない(記事の明記どおり、これは現在設定のスナップショット)。

4従来 vs 新フィルターの比較

項目従来Is physical storefront
店頭売上の分離 手作業 export → スプレッドシート 画面内 フィルター1つ
実店舗 vs 他チャネルの比較 手で仕分け グループ化 軸として並べる
既存の point of sale dimension 併用可 一緒に使える
カスタムレポートへの保存 対応 保存できる
分類の基準 ロケーションの現在の実店舗フラグ

5設定のポイント(実店舗フラグ)

1

ロケーション設定を開く

対象ロケーションの詳細ページへ。

2

「physical storefront」を ON

実店舗としてマークする。

3

即座にレポートへ反映

マークすると、そのロケーションはすぐに dimension の対象に含まれる。

フラグの ON/OFF が分類にそのまま効くので、ロケーションの実店舗フラグを正しく整備しておくことが、この分析を機能させる前提になる。

6技術者が押さえるべき5つのポイント

1. 分類は「現在設定」のスナップショット

売上発生時点ではなく、ロケーションの現在の実店舗フラグで振り分ける。過去データも遡って再分類される点をレポート設計時に前提化すること。

2. 既存 POS dimension と併用可

「works alongside your existing point of sale dimensions」と明記。実店舗フラグと POS 軸を組み合わせた多軸集計ができる。

3. カスタムレポートに保存できる

「Is physical storefront」を含む条件を custom reports の一部として保存 → 定点観測のテンプレとして再利用できる。

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4. Reports と Explore の両方で使える

定型の Reports だけでなく、探索用の Explore でも同じフィルターが効く。アドホック分析と定常レポートで軸をそろえられる。

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5. 対応フィールドの全量は Help Center 参照 / API 言及は無し

どのフィールドで使えるかの完全なリストは Shopify Help Center に委ねられている(記事では列挙なし)。ShopifyQL や Admin API 上での扱いについてもこの記事には記載なし。自動化・外部 BI 連携を狙う場合は Help Center とサンドボックスで別途確認すること。

7業務に活かせる3つのユースケース

USE CASE 1

実店舗 vs EC の「チャネル別業績」を毎週ノーコード比較

課題
OMO 展開で実店舗と EC を両方持つが、店頭だけの売上・客数を切り出すのに毎回エクスポート+手集計していた。
打ち手
「Is physical storefront」でグループ化したレポートを作り、custom report として保存。週次で開くだけ。
効果
店頭とオンラインの業績比較が画面内で即完結。集計工数ゼロで定点観測できる。
技術メモ
Reports と Explore で同じ軸が使えるので、定常レポートとアドホック深掘りの軸をそろえられる。
USE CASE 2

複数店舗チェーンの「店舗ポートフォリオ分析」

課題
店舗・倉庫・ポップアップ・EC が混在し、レポート上でどれが「実店舗」なのか区別しにくい。
打ち手
実店舗のロケーションにだけ physical storefront フラグを整備 → 「実店舗のみ」で絞り込み、店舗単位の売上・在庫消化を比較。
効果
倉庫や EC のノイズを排除した、純粋な店頭ポートフォリオの評価が可能に。閉店・出店判断の材料になる。
技術メモ
分類は現在フラグ準拠。ロケーション種別の棚卸しとフラグ整備が精度の前提。
USE CASE 3

店頭施策(BOPIS・イベント)の効果を店舗軸で検証

課題
店頭限定キャンペーンや BOPIS の効果を見たいが、全社レポートに EC 分が混ざって効果が薄まる。
打ち手
「実店舗 = Yes」で絞り込んだレポートを施策期間で比較。既存の POS dimension と併用して決済・時間帯も切る。
効果
店頭活動だけを対象にした純度の高い効果測定。施策の ROI 説明資料の根拠に転用できる。
技術メモ
過去分も現在フラグで再分類されるため、施策前後で対象ロケーションのフラグを変えないよう固定する。

8提案で使える1行サマリ

「新フィルター『Is physical storefront』で、店頭の売上・活動だけを EC や倉庫から切り分け。
Reports も Explore もフィルター1つ・エクスポート不要。既存 POS 軸と併用でき、カスタムレポートに保存も可能。
分類はロケーションの現在の実店舗フラグ基準なので、フラグ整備がそのまま分析精度になる。」