Feature / Admin

自動 hreflang タグを
管理画面から ON/OFF できるように

hreflang タグは「どの言語・地域版のページをどの訪問者に見せるか」を検索エンジンに伝えるタグ。Shopify は Markets の言語・ドメイン設定から自動生成しているが、自前で管理したいストア向けに OFF スイッチが管理画面に追加された。

このページの構成
  1. そもそも何が変わるのか(30秒で理解)
  2. 仕組み図解 : hreflang が検索結果を振り分けるまで
  3. なぜ OFF にしたいのか : 重複タグ問題
  4. ON のまま vs OFF にする の比較
  5. 設定手順(3ステップ)
  6. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  7. 業務に活かせる3つのユースケース
  8. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何が変わるのか

Shopify は Markets の言語・ドメイン設定から hreflang タグを 自動生成 している(デフォルト ON)。
今回、この自動生成を 管理画面からワンタッチで OFF にできるようになった。自前で hreflang を管理していて重複タグを避けたいストア向けのスイッチ。

デフォルト : ON(自動生成)

Markets の言語・ドメイン設定から Shopify が hreflang タグを自動で出力。ほとんどのストアは何もしなくてよい。

新オプション : OFF(自前管理)

hreflang を自分で管理したい・重複タグを避けたい場合、Online Store > Preferences から自動生成を停止できる。

2仕組み図解 : hreflang が検索結果を振り分けるまで

Markets 設定 言語 : ja / en / fr … ドメイン設定 生成のソース Shopify が自動生成(ON 時) <link hreflang="ja" …> <link hreflang="en" …> <link hreflang="fr" …> 各ページの言語・地域版を宣言 検索エンジンが解釈 日本の訪問者 → 日本語版 米国の訪問者 → 英語版 仏の訪問者 → 仏語版
hreflang タグとは : 「このページには日本語版・英語版・フランス語版がある」と検索エンジンに伝え、訪問者の言語・地域に合った版を検索結果に出させるための宣言。多言語・多地域 SEO の基本部品で、Shopify では Markets の設定内容がそのままソースになる。

3なぜ OFF にしたいのか : 重複タグ問題

OFF スイッチが無かった頃の悩み <link hreflang="ja"> ← Shopify 自動生成 <link hreflang="ja"> ← 自前実装ぶん(重複!) 同じ宣言が 2 重に出力される これから : 自動生成を OFF にできる <link hreflang="ja"> ← 自前実装だけが残る 自動 hreflang : OFF 出力元を一本化してクリーンに
OFF はあくまで「自分で hreflang を管理する」前提のオプション。代替の hreflang 出力を用意しないまま OFF にすると、言語・地域版の宣言そのものが消える。原文でも OFF の理由として挙げられているのは「自前管理したい + 重複タグを避けたい」場合のみ。

4ON のまま vs OFF にする の比較

項目ON(デフォルト)OFF(自前管理)
hreflang の出力 自動 Markets の言語・ドメイン設定から生成 自前 テーマ・アプリ等で自分で出力
向いているストア 多言語・多地域展開を Shopify 標準機能で運用しているストア hreflang を独自要件で管理したいストア
重複タグのリスク 自前実装と併用すると重複しうる 出力元を一本化して回避できる
必要な作業 なし デフォルトで有効 Online Store > Preferences で設定変更

5設定手順(3ステップ)

1

Online Store > Preferences を開く

Shopify 管理画面から「オンラインストア」>「各種設定」へ。

2

Social sharing and SEO セクションへ

ページ内の「ソーシャルシェアと SEO」セクションを探す。

3

自動 hreflang の設定を変更

自前管理に切り替えるなら OFF に。戻すのも同じ場所から。

デフォルトは ON。何もしなければ従来どおり自動生成が続くので、既存ストアに影響はない。OFF は「自前管理したい人」だけが触ればよい設定。

6技術者が押さえるべき5つのポイント

1. 生成ソースは Markets 設定

自動 hreflang は Markets の言語設定とドメイン設定から生成される。出力がおかしい時に見るべきはテーマではなく Markets 側。

2. デフォルト ON = 挙動は変わらない

今回の変更は「OFF にする選択肢の追加」。既存ストアの hreflang 出力は放置で従来どおり。移行作業は不要。

hreflang hreflang

3. OFF の主目的は重複排除

テーマや SEO アプリで hreflang を自前出力しているストアでは、自動生成と重複しうる。出力元は一本に絞るのが原則で、そのためのスイッチ。

4. OFF は代替実装とセットで

代替の hreflang 出力なしで OFF にすると宣言が消え、多言語 SEO に影響しうる。切り替え前に自前側の出力を用意し、切り替え後にページソースで確認を。

API ?

5. API での制御・対象プランの記載なし

原文で案内されているのは管理画面(Online Store > Preferences)での操作のみ。Admin API から切り替えられるか、プラン制限があるかは記載なし。複数ストアの一括切り替えを自動化したい場合は別途検証が必要。

7業務に活かせる3つのユースケース

hreflang="ja" hreflang="ja" SEO 監査レポート
USE CASE 1

SEO アプリ・自前実装と併用しているストアの「重複 hreflang 解消」

課題
SEO アプリやテーマ改修で hreflang を独自出力しており、Shopify 自動生成ぶんと二重になって SEO 監査ツールで重複警告が出続けている。
打ち手
Online Store > Preferences の Social sharing and SEO で自動 hreflang を OFF にし、出力元を自前実装に一本化する。
効果
重複タグの解消。監査レポートがクリーンになり、hreflang の管理責任も一箇所に集約される。
技術メモ
OFF 後にページソースで hreflang が自前ぶんだけになっているか確認。逆に自前側を捨てて Shopify 自動生成に寄せる選択もあり得る(どちらか一本)。
Shopify 自社 CMS 等 hreflang を横断管理 自動:OFF
USE CASE 2

Shopify 外のサイトも含めて hreflang を横断設計したい企業サイト構成

課題
EC は Shopify、コーポレートやブログは別 CMS という構成で、サイト群全体の言語・地域版を横断した hreflang 設計を SEO チームが一元管理したい。
打ち手
Shopify 側の自動生成を OFF にし、SEO チームの設計に沿った hreflang を自前で出力して、全サイトでポリシーを統一する。
効果
Shopify の自動生成ルールに縛られず、サイト群全体で一貫した多言語 SEO 設計が可能になる。
技術メモ
自動生成が何を出しているかを OFF 前に必ず採取しておき、自前実装がそれを下回らないことを確認してから切り替える。
USE CASE 3

多言語ストア構築案件での「hreflang 方針チェック項目」への組み込み

課題
新規構築や移行案件で hreflang の扱いが暗黙のまま進み、リリース後に「自動生成と自前実装どちらに寄せるか」が問題になる。
打ち手
要件定義のチェックリストに「hreflang : Shopify 自動生成(ON のまま)/自前管理(OFF)」の選択項目を追加し、Markets の言語・ドメイン設計とセットで方針を決めてしまう。
効果
標準機能で足りる案件は追加実装ゼロで多言語 SEO が成立。自前管理が必要な案件も切り替え手順(管理画面のみ)が軽く、見積もりに乗せやすい。
技術メモ
切り替えは Online Store > Preferences の 1 設定なので、方針変更のコストが低い。まず ON で始めて必要になったら OFF、が安全な既定戦略。

8提案で使える1行サマリ

「Shopify が Markets 設定から自動生成している hreflang タグを、管理画面(Online Store > Preferences)から OFF にできるようになった。
デフォルトは ON で既存ストアは作業不要。自前で hreflang を管理して重複タグを避けたいストアだけが OFF にすればよい。