来店した顧客を POS で検索すると、その人がオンラインで放置しているカートの中身が表示される。サイズ相談や商品質問にその場で答え、店頭で購入まで持っていける。Shopify POS v11.14 から。
オンラインで何をカゴに入れて迷っているかは、店頭スタッフには分からない。目の前の顧客に、ゼロから商品を提案するしかなかった。
顧客を POS で検索すると、オンラインカートの商品が表示される。「そのサイズ、店頭にありますよ」と言える状態から接客が始まる。
この 4 つが揃わないとオンラインカートは表示されない。デモや検証で「出ない」と言われたら、まずここを疑う。
顧客が放置したチェックアウトに含まれる商品のみ。接客の起点になるのはここ。
「何を見て回ったか」は表示されない。カートに入れた商品だけが共有範囲。プライバシー面の説明で必ず押さえる論点。
この機能は Shopify POS v11.14 で提供される。端末のアプリを更新する。
Shopify Admin の 設定 > ユーザー > ロール > POS ロール > 顧客 へ。
この権限を持つロールのスタッフだけが、オンラインカートを閲覧できる。
| 項目 | 従来 | POS v11.14 以降 |
|---|---|---|
| 店頭でのオンラインカート把握 | 不可 顧客の自己申告頼み | 可能 POS の顧客画面に表示 |
| 閲覧できるスタッフ | — | "View abandoned checkouts" 権限を持つロールのみ |
| 閲覧できる情報の範囲 | — | カート内の商品のみ(閲覧履歴は対象外) |
| 必要なアプリバージョン | — | Shopify POS v11.14 |
| 顧客側の前提 | — | 特定済み+メールあり+対象カゴ落ちあり |
"View abandoned checkouts" を明示的に ON にしないと何も起きない。どのロールに付けるかを先に決めておくのが導入の実務。付けたロール全員がカート内容を見られる点に注意。
顧客特定・メールあり・対象カゴ落ちあり・location コンテキストあり。ひとつでも欠けると出ない。「表示されない」の一次切り分けはこの 4 点チェックから入る。
アナウンスは POS の画面機能と権限設定の話のみ。Admin API や POS UI Extensions からどう扱えるかは記載なし。自動化・外部連携を組む場合は別途検証が必要。
POS セッションがロケーションを持っている必要がある。ロケーション設定が曖昧な多店舗ストアでは、まず端末とロケーションの紐付けを整理するところから。
閲覧履歴は含まれないと明記されている。顧客への説明や社内のプライバシーレビューでは、この「カート内商品のみ」という境界がそのまま説明材料になる。逆に「Web で見ていた商品を店頭で当てにいく」ような運用は、この機能では実現できない。