Developer Changelog / アプリ課金

Billing API の既存サブスクリプションを
「Shopify App Pricing」へそのまま移行できるように

Partner Dashboard の移行ツール、または Shopify CLI の新コマンドで既存の契約を移せる。切り替わるのは次の請求サイクルの開始時で、マーチャントによる課金の再承認は不要。

このページの構成
  1. そもそも何が変わるのか(30秒で理解)
  2. 仕組み図解 : 移行の流れ
  3. 2 つの移行手段 : Partner Dashboard と Shopify CLI
  4. ツール別の対応範囲比較
  5. 影響を受けるアプリ
  6. 移行手順(4ステップ)
  7. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  8. 業務に活かせる3つのユースケース
  9. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何が変わるのか

Billing API で課金しているアプリが Shopify App Pricing に乗り換えたい場合、
プランを一から作り直さずに、既存のサブスクリプションをそのまま移行できるようになった。

移行手段が 2 つ

Partner Dashboard の移行ツール、または Shopify CLI の shopify app subscription-migrations コマンド。

次の請求サイクルで切替

サブスクリプションは次の請求サイクル開始時点で移る。即時切替ではない。

マーチャントの再承認不要

課金の再承認をマーチャントに求める必要がない。移行前にアプリの課金方法を変える必要もない。

2仕組み図解 : 移行の流れ

既存サブスク Billing API で課金中 (手動プラン) App Pricing プラン 既存プランに合わせて 下書き → 開発ストアで検証 Partner Dashboard シンプルなサブスク ワンクリックで移行 Shopify CLI 従量課金・価格調整・ プライベートプラン 次の請求サイクル開始時 App Pricing へ切替 再承認なし → 請求を確認して拡大
移行の起点は 「既存の手動プランに対応する App Pricing プランを作ること」。プランを用意して開発ストアで試し、そのうえでサブスクリプションを対応プランへ移す、という順序になる。

32 つの移行手段

GUI

Partner Dashboard の移行ツール

  • 既存の手動プランから App Pricing プランを下書き
  • 開発ストアでテスト
  • Shopify App Pricing に切り替え
  • シンプルなサブスク(例:従量課金なしのプラン)を対応プランへワンクリックで移行
CLI

Shopify CLI の新コマンド

shopify app subscription-migrations

  • ストア一覧と各ストアの移行ステータスを表示
  • 移行を一括でスケジュール
  • 保留中の移行をキャンセル(CLI でも Dashboard ツールでスケジュールしたものでも可)
コマンドの個別サブコマンド名・引数・出力形式は本文に記載なし。詳細は関連ドキュメント(Shopify CLI でのサブスク移行ガイド)を参照。

4ツール別の対応範囲比較

項目Partner Dashboard 移行ツールShopify CLI(subscription-migrations)
向いているケース シンプル 従量課金なしのプラン等 複雑 従量課金・価格調整・プライベートプラン
プランの下書き・テスト 対応 既存手動プランから下書き → 開発ストアで検証 記載なし
移行の実行 対応プランへワンクリック 一括でスケジュール
移行ステータスの確認 記載なし 対応 ストアごとの状態を一覧
保留中の移行のキャンセル 記載なし 対応 Dashboard 側でスケジュールした分も取消可
切替タイミング 次の請求サイクル開始時 ・ マーチャント再承認なし(共通)

5影響を受けるアプリ

対象

Billing API で課金中 + 移行予定

現在 Billing API でマーチャントに課金しており、それを Shopify App Pricing へ移す予定のアプリ。

CLI 必須

Dashboard で移せない種類がある

Partner Dashboard ツールで移行できないサブスク種別を使っている場合は、Shopify CLI コマンドを使う必要がある。

対象外

すでに App Pricing を利用中

サブスクリプションにすでに Shopify App Pricing を使っているアプリは影響なし。

6移行手順(4ステップ)

1

対応プランを作成・検証

Partner Dashboard で既存手動プランに合う App Pricing プランを作り、開発ストアでテスト。

2

シンプルなものは Dashboard で

プランに一致するシンプルなサブスクは移行ツールで移す。次サイクル開始時に再承認なしで移行。

3

複雑なものは CLI で

subscription-migrations で計画・一括スケジュール。プラン調整が必要なら移行をキャンセル。

4

確認してから拡大

予定通り移行し正しく請求されているかを確認してから、対象ストアを広げる。

移行の前にアプリの課金ロジックを変更する必要はない。プラン準備 → 小さく移行 → 請求確認 → 拡大、の段階的な進め方が公式に推奨されている。

7技術者が押さえるべき5つのポイント

次回

1. 切替は「次の請求サイクル開始時」

スケジュールした瞬間に移るわけではない。サイクルの開始日がストアごとに違えば、移行が完了する日もストアごとにずれる前提で検証計画を立てる。

2. 再承認フローが不要

マーチャントに課金の再承認を求めないので、承認待ちによる離脱が発生しない移行になる。

GUI CLI

3. サブスク種別でツールを振り分ける

従量課金・価格調整・プライベートプランは CLI が前提。まず既存サブスクを種別ごとに棚卸しし、どちらのツールで移すかを決めるのが最初の作業。

4. キャンセルは CLI に集約

保留中の移行は CLI から取り消せ、Partner Dashboard ツールでスケジュールした分も対象。プラン設計を見直す際の安全弁として CLI 環境は用意しておく。

API ?

5. 移行後のアプリ側コード・Webhook の扱いは記載なし

本文は「移行前に課金方法を変える必要はない」とだけ述べており、移行後に Billing API 呼び出しや課金関連の処理をどう扱うかは記載なし。開発ストアでの検証と、移行ガイド(関連ドキュメント)の確認を前提にすること。

8業務に活かせる3つのユースケース

USE CASE 1

定額プランだけのアプリを、再承認なしで App Pricing へ移す

課題
Billing API で定額プランを運用中。App Pricing に移りたいが、プラン作り直しやマーチャントへの再承認依頼が負担になる。
打ち手
Partner Dashboard で既存手動プランから App Pricing プランを下書き → 開発ストアで検証 → 移行ツールでワンクリック移行。
効果
次の請求サイクル開始時に再承認なしで切り替わるので、マーチャントへの案内や承認待ちの手間を減らせる。
技術メモ
従量課金を含まないシンプルなサブスクが Dashboard ツールの対象。移行前にアプリの課金処理を変える必要はない。
USE CASE 2

従量課金・プライベートプランを含むアプリの一括移行

課題
従量課金や個別契約のプライベートプランなど、Dashboard ツールでは移せないサブスクを多数のストアで抱えている。
打ち手
shopify app subscription-migrations でストアごとの移行ステータスを一覧化し、一括でスケジュール。
効果
複雑なサブスクも手作業でなく一括で計画・実行でき、進捗をストア単位で追える。
技術メモ
コマンドの具体的な引数や出力形式は本文に記載なし。CLI 向け移行ガイドを確認してから着手。
USE CASE 3

少数ストアで請求を確認してから段階的に広げる

課題
課金の移行で請求ミスが起きると、マーチャントからの問い合わせや返金対応につながる。全ストアを一度に移すのは避けたい。
打ち手
一部ストアだけ移行をスケジュール → 予定通り移行し、正しく請求されたかを確認 → 問題なければ対象を拡大。問題があれば保留中の移行を CLI でキャンセルし、プランを見直す。
効果
請求トラブルの影響範囲を最小に抑えながら移行を進められる。
技術メモ
「確認してから拡大」は公式の推奨手順。切替は次の請求サイクル開始時なので、確認は各ストアのサイクル開始後に行う。

9提案で使える1行サマリ

「Billing API の既存サブスクを、プランを作り直さずに Shopify App Pricing へ移せる。
シンプルなものは Partner Dashboard でワンクリック、複雑なものは CLI で一括、マーチャントの再承認は不要。
切替は次の請求サイクルから。小さく移して、請求を確認してから広げる。」