Developer / API 廃止期限 2026-11-02

Global Catalog REST API が停止
11月2日までに「Global Catalog MCP」へ移行

2026年4月に非推奨化された Global Catalog REST API が、2026年11月2日にトラフィックの受け付けを止める。以降は保存済みカタログも含めすべてのリクエストが失敗する。移行先は Universal Commerce Protocol(UCP)を実装した Global Catalog MCP。

このページの構成
  1. そもそも何が変わるのか(30秒で理解)
  2. タイムライン : 非推奨化から停止まで
  3. 停止される REST エンドポイント
  4. 移行先 Global Catalog MCP の 3 つのツール
  5. REST → UCP ツールの対応表
  6. 移行手順(4ステップ)と変わらないもの
  7. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  8. 業務に活かせる3つのユースケース
  9. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何が変わるのか

Shopify 全マーチャント横断で商品を検索・参照できる Global Catalog の提供形態が、REST API から MCP(Universal Commerce Protocol 実装)に一本化される。
REST 版は 2026年11月2日 にトラフィック受け付けを停止。まだ REST を呼んでいるアプリは、それまでに移行しないと動かなくなる。

停止 : Global Catalog REST API

https://discover.shopifyapps.com/global/... へのリクエストはすべて失敗するようになる。保存済みカタログ(saved catalogs)へのリクエストも含む。

移行先 : Global Catalog MCP

https://catalog.shopify.com/api/ucp/mcp で提供。UCP のカタログツール search_catalog / lookup_catalog / get_product を使う。

2タイムライン : 非推奨化から停止まで

! 2026年4月 REST API を非推奨化 MCP に置き換え 2026年10月9日 本告知(停止日の明示) 移行期間はわずか 2026年11月2日 REST API 停止 全リクエストが失敗 以降は MCP のみ
停止後は 保存済みカタログ(saved catalogs)へのリクエストも失敗 する。「保存済みカタログ経由だから影響しない」とはならない点に注意。

3停止される REST エンドポイント

ベース URL : https://discover.shopifyapps.com/global/...

停止
GET /global/v2/search
検索
停止
GET /global/v2/p/{upid}
商品の参照
停止
GET /global/v2/p/by-variant/{vid}
バリアントから参照
停止
POST /global/v2/lookup
一括参照

4移行先 Global Catalog MCP の 3 つのツール

エンドポイント : https://catalog.shopify.com/api/ucp/mcp(Universal Commerce Protocol 実装)

search_catalog

全 Shopify マーチャントを横断して商品を検索。フィルタ・ページネーション・購入者コンテキスト(buyer context)に対応。

lookup_catalog

識別子で商品・バリアントをバッチ参照。1 リクエストあたり最大 50 件。

get_product

商品の詳細を全量取得。バリアント選択と在庫・購入可否のシグナル(availability signals)付き。

5REST → UCP ツールの対応表

REST(停止) UCP ツール(MCP) /global/v2/search /global/v2/p/{upid} /global/v2/p/by-variant/{vid} /global/v2/lookup search_catalog get_product gid://shopify/p/{upid} または gid://shopify/ProductVariant/{id} lookup_catalog 検索 単品参照(2 本を統合) 一括参照(最大50件/回)
用途REST(停止)UCP ツール引数のポイント
検索 GET /global/v2/search search_catalog フィルタ・ページネーション・buyer context
商品参照 GET /global/v2/p/{upid} get_product gid://shopify/p/{upid} を渡す
バリアントから参照 GET /global/v2/p/by-variant/{vid} get_product gid://shopify/ProductVariant/{id} を渡す
一括参照 POST /global/v2/lookup lookup_catalog 1 リクエスト最大 50 件
保存済みカタログ 保存済みカタログ用エンドポイント URL 各ツール共通 ID を catalog.catalog_id として渡す

6移行手順(4ステップ)と変わらないもの

1

REST 呼び出しを UCP ツールに置換

上の対応表どおり、各 REST 呼び出しを対応するツールに切り替える。

2

送信先と agent profile

catalog.shopify.com/api/ucp/mcp に送信。全リクエストに meta.ucp-agent.profile(agent profile の URL)を含める。

3
ID

保存済みカタログは ID 指定

保存済みカタログ用の URL ではなく、catalog.catalog_id に ID を渡す。

4

スキーマを UCP に更新

リクエスト/レスポンスを UCP catalog のスキーマに合わせてアプリ側を改修。

変わらないもの・試す手段

認証は変更なし

引き続き Dev Dashboard のクライアント認証情報(client credentials)から bearer トークンを生成して使える。

移行前に試せる

Shopify AI Toolkit を使うか、UCP CLI で ucp catalog search を実行してツールを試せる。

詳細仕様は公式の Global Catalog MCP ドキュメントを参照、と案内されている。レート制限・料金・レスポンス項目の差分などは本告知には記載なし。

7技術者が押さえるべき5つのポイント

11/2

1. ハードカットオフ(段階縮退ではない)

停止日以降は discover.shopifyapps.com/global/... への全リクエストが失敗。保存済みカタログも例外なし。告知から停止まで 1 か月弱なので、まず呼び出し箇所の棚卸しを最優先に。

gid://

2. ID は GID 形式に寄せる

get_product には gid://shopify/p/{upid} または gid://shopify/ProductVariant/{id} を渡す。REST のパス変数で持っていた upid / vid を GID 文字列に組み立て直す変換が必要。

profile

3. 全リクエストに agent profile 必須

meta.ucp-agent.profile に自分の agent profile URL を毎回入れる。HTTP クライアントの共通ラッパー側で付与しておくと漏れがない。

4. 単品参照 2 本 → get_product 1 本に統合

商品 ID 参照とバリアント ID 参照が同じツールに集約される。バリアント選択・在庫シグナルも返るので、呼び出し側の分岐を減らせる。一括は lookup_catalog(最大 50 件/回)でチャンク分割を前提に。

5. 認証はそのまま、変えるのは「プロトコルとスキーマ」

Dev Dashboard のクライアント認証情報から bearer トークンを発行する仕組みは継続。改修範囲は送信先 URL・ツール呼び出し形式・UCP のリクエスト/レスポンススキーマに絞られる。保存済みカタログはエンドポイント URL ではなく catalog.catalog_id 指定に変わる点もスキーマ改修に含めること。

8業務に活かせる3つのユースケース

USE CASE 1

受託・保守中アプリの「停止前棚卸し&移行」案件化

課題
過去に構築したアプリやバッチが Global Catalog REST API を呼んでいるか把握できておらず、11月2日以降に突然エラーになるリスクがある。
打ち手
コードベースを discover.shopifyapps.com/global で横断検索 → 4 エンドポイントの利用箇所を一覧化 → 対応表に沿って UCP ツールへ置換する移行計画を顧客に提示。
効果
停止日前に障害を未然に防げる。期限が明確なため、保守契約内の対応/追加見積もりの判断を早期にできる。
技術メモ
保存済みカタログ利用箇所は catalog.catalog_id への置換が必要なので、URL 直書き箇所も検索対象に含める。
USE CASE 2

AI エージェント/ショッピングアシスタントの商品検索基盤として再設計

課題
REST で組んだ商品検索を、移行ついでに AI エージェント(MCP クライアント)からも使える形にしたい。
打ち手
Global Catalog MCP の search_catalog(buyer context 付き検索)と get_product(バリアント選択・在庫シグナル)をエージェントのツールとして接続する構成に置き換える。
効果
移行工数を「単なる置換」ではなく、エージェント対応という付加価値に変換できる。
技術メモ
全リクエストに meta.ucp-agent.profile が必要。事前に Shopify AI Toolkit や ucp catalog search で挙動を確認してから設計する。
REST ≤50
USE CASE 3

商品データ同期バッチの一括参照を lookup_catalog に寄せる

課題
比較・集約系サービスで、POST /global/v2/lookup や単品参照を大量に回して商品情報を定期同期している。
打ち手
同期対象 ID を GID 形式に変換し、50 件ずつチャンク分割して lookup_catalog に投げる。詳細が必要なものだけ get_product で補完。
効果
停止後も同期を継続でき、バッチ処理の呼び出し構造を UCP 標準に揃えられる。
技術メモ
上限は 1 リクエスト 50 件。レート制限値は本告知に記載なしのため、移行後は失敗率とリトライを監視して調整する。

9提案で使える1行サマリ

「Global Catalog REST API は 2026年11月2日に完全停止。保存済みカタログも含めて全リクエストが失敗する。
認証はそのまま、送信先を Global Catalog MCP に変え、4 エンドポイントを 3 つの UCP ツールに置き換えるだけ。
期限前に棚卸しと移行を済ませれば、AI エージェント対応の土台にもなる。」