Developer Changelog / Shop MCP

Shop MCP
MCP 接続 1 本で、エージェントが「探す・カートに入れる・Shop Pay で払う」まで完結

Shopify Catalog の 10 億点以上の商品を検索し、カートを作り、Shop Pay でチェックアウトを完了するところまでを 1 つの MCP 接続でエージェントに持たせられる。検索に API キーは不要。既存の Catalog API 連携は変更なし・対応不要。

このページの構成
  1. そもそも何が変わるのか(30秒で理解)
  2. 仕組み図解 : 検索から購入完了までの流れ
  3. Shop MCP の 4 つのフローとツール
  4. サインイン有無でできること
  5. 従来(Catalog のみ) vs Shop MCP
  6. 始め方(4ステップ)
  7. 技術者が押さえるべき5つのポイント
  8. 業務に活かせる3つのユースケース
  9. 提案で使える1行サマリ

1そもそも何が変わるのか

これまでエージェントは Catalog で商品を 見つける ことはできても、支払いのために ストアのサイトへ買い物客を送り出す 必要があり、そこで離脱が起きがちだった。
Shop MCP により、サインイン済みの買い物客は 保存済みの Shop Pay 情報でエージェントから離れずに支払える ようになった。

従来 : 見つけたら外部サイトへ

エージェントは Catalog で商品を発見 → 支払いはストアのウェブサイトに遷移。この遷移で離脱が多発。

Shop MCP : エージェント内で購入完了

検索 → カート → チェックアウト → Shop Pay 決済 → 注文追跡まで、MCP 接続 1 本で提供。

10億+
Shopify Catalog の対象商品数
API キー不要
検索(search)は認証なしで動作
対応不要
既存の Catalog API 連携はそのまま

2仕組み図解 : 検索から購入完了までの流れ

エージェント / アプリ Claude / ChatGPT 自作エージェント shop CLI MCP Shop MCP mcp.shop.com skill.md を読める Sign-in with Shop Shopify Catalog 検索・商品詳細 search_catalog / get_product 販売元の Shopify ストア カート作成・チェックアウト complete_checkout マーチャントの管理画面 通常の注文と同様に表示 status: completed 買い物客が合計額と支払方法を確認 → その後エージェントが complete_checkout で購入完了
接続先は 2 つの URL : MCP サーバー本体 https://mcp.shop.com と、MCP 対応エージェントが読めるスキル説明 https://mcp.shop.com/skill.md。
チェックアウトは 商品を販売しているストア側 で作成される(Shop MCP が独自に決済するわけではない)。

3Shop MCP の 4 つのフローとツール

検索・商品詳細

search_catalog
lookup_catalog
get_product
Shopify Catalog を読む。

Sign-in with Shop

買い物客は 1 回サインインするだけ。以降、検索ツールが保存済みの好み(preferences)を利用。

カート・チェックアウト

販売ストアでカート作成 → チェックアウト作成。完了は complete_checkout、状態確認は get_checkout。

注文

search_orders
サインイン済みの買い物客の注文と配送追跡を探す。

カート作成・チェックアウト作成に使う個別ツール名は、元記事に 記載なし。詳細は関連ドキュメント「Shop MCP overview」で要確認。

4サインイン有無でできること

機能サインインなしShop でサインイン済み
商品検索・詳細 可 認証情報なしで動作 可 保存済みの好みを反映
カート・チェックアウト作成 可 可 保存済みの住所を利用可能
Shop Pay で支払い 不可 可 保存済み Shop Pay 情報で支払い
エージェントによる購入完了
complete_checkout
記載なし 可 買い物客が合計額と支払方法を確認した後
注文・配送追跡
search_orders
不可 可
サインインの実装 : Claude や ChatGPT などの MCP クライアントはサインインを代行してくれる。自作コードの場合は device flow を使う。

5従来(Catalog のみ) vs Shop MCP

項目従来Shop MCP
商品発見 可 Catalog で検索 可 同じく Catalog(10億点以上)
支払い 外部遷移 ストアのサイトへ送る エージェント内 Shop Pay で完結
離脱リスク 遷移で離脱が起きがち 遷移不要で離脱ポイントを削減
接続方式 Catalog API を直接利用 MCP 接続 1 本(+ shop CLI)
注文の扱い — マーチャントの管理画面に通常の注文として表示
既存連携への影響 影響なし Catalog API を直接使う既存連携は変更不要・対応不要

6始め方(4ステップ)

1

shop CLI で検索を試す

CLI をインストールし shop search でターミナルから結果を確認。

2

エージェントに接続

コーディングエージェントに skill.md を読ませるか、mcp.shop.com を MCP サーバーとして設定に追加。

3

Sign-in with Shop

Shop Pay で払うには買い物客のサインインが必要。自作コードは device flow。

4

E2E で購入テスト

チェックアウトが status: completed と注文を返せば成功。

まずはコードを書く前にターミナルで

# shop CLI をインストール(エージェントと同じサーバーを叩く)
npm install -g @shopify/shop

# 検索を試す(API キー不要)
shop search "ceramic coffee dripper"
ストア

どのストアの商品か

価格

販売価格

在庫

在庫があるかどうか

クエリを自分のエージェントが扱う商品に置き換えると、エージェントが受け取るデータの形が確認できる。

検索は認証情報なしで動作する。API キーは Shopify Dev Dashboard で作成できる(どの機能で必須になるかの詳細は元記事に記載なし)。

7技術者が押さえるべき5つのポイント

1. ローンチ時点で Webhook なし → ポーリング

チェックアウト状態は get_checkout をポーリングして取得する必要がある。リトライ間隔・タイムアウト設計を最初から組み込むこと。

2. 購入完了は「買い物客の確認」が前提

complete_checkout は、買い物客が合計額と支払方法を確認した後に呼ぶ。確認ステップを UI/会話フローで必ず挟む設計にする。

3. サインイン実装は device flow

Claude / ChatGPT 等の MCP クライアントは代行してくれるが、自作コードでは device flow を実装する。サインインなしでもカート・チェックアウトは動くので段階的に導入可能。

4. 成功判定は status: completed + order

E2E テストの合格基準が明示されている。チェックアウトが status: completed と注文を返すことをテストのアサーションにする。

5. 注文は通常注文と同じ扱い・既存 Catalog API は非破壊

エージェント経由の注文はマーチャントの Shopify 管理画面に他の注文と同様に表示される。マーチャント側の既存のフルフィルメント運用はそのまま。また Catalog API を直接使う既存連携は変更不要なので、移行は任意・並行運用も可能。

8業務に活かせる3つのユースケース

USE CASE 1

自社のショッピングアシスタント/チャットボットに「その場で購入」を追加

課題
商品提案まではできるが、購入のためにストアのサイトへ送り出すと離脱が発生している。
打ち手
エージェントに mcp.shop.com を MCP サーバーとして追加。検索 → カート → チェックアウト → Shop Sign-in → 確認後 complete_checkout の流れを組む。
効果
サインイン済みの買い物客は保存済み Shop Pay 情報で、エージェントを離れずに支払いまで完了できる。
技術メモ
Webhook がないため完了確認は get_checkout のポーリング。自作クライアントのサインインは device flow。
USE CASE 2

エージェントコマース PoC を「コードを書く前に」データ検証

課題
クライアントに AI エージェントでの購買体験を提案したいが、実データで何が返るか分からないまま設計を始めるのはリスク。
打ち手
npm install -g @shopify/shop → 想定商品で shop search を実行し、ストア・価格・在庫の返り方を確認してから設計。
効果
API キー不要・実装ゼロで、エージェントが受け取るデータの形を提案前に把握できる。
技術メモ
CLI はエージェントと同じサーバーを呼ぶので、CLI の結果がそのままエージェント設計の前提になる。
USE CASE 3

マーチャント向け「エージェント経由注文」の受け入れ確認と運用説明

課題
マーチャントから「AI エージェント経由の注文が来たら運用は変わるのか」と問い合わせを受ける。
打ち手
エージェント経由の注文は管理画面で通常の注文と同様に表示されることを説明し、テスト購入で status: completed と注文生成を確認する手順を共有。
効果
既存のフルフィルメント・受注フローを変えずに新しい販売チャネルを受け入れられることを根拠付きで示せる。
技術メモ
マーチャント側の設定変更・有効化手順は元記事に記載なし。注文の識別方法(チャネル表示等)も記載なしのため実地確認が必要。

9提案で使える1行サマリ

「Shop MCP は、MCP 接続 1 本で AI エージェントに
10 億点以上の商品検索・カート・Shop Pay 決済・注文追跡 を持たせる仕組み。
検索は API キー不要、既存の Catalog API 連携は変更不要 ── 購入時の外部サイト離脱をなくせる。」