Shopify Changelog 2026-04-27
POS の固定額カスタム割引が 「1点あたり」の値引きに変わる(v11.5)
原題: Custom discount amounts on line items in POS now apply per item
図解 : Shopify POS の固定額カスタム割引が「1点あたり」に変更(v11.5) Shopify POS / 仕様変更 POS の固定額カスタム割引が 「1点あたり」の値引きに変わる(v11.5) ライン全体に按分されていた固定額のカスタム割引が、v11.5 から「商品1点ごと」の割引額として扱われる。管理画面・下書き注文と同じ挙動に揃い、店頭での値引き説明がシンプルになる。 このページの構成 そもそも何が変わるのか(30秒で理解) 具体例で見る Before / After(セーター3枚に $5) POS の画面で変わること 変わるもの/変わらないもの 一覧 サードパーティ POS アプリへの影響 開発者向け : 2026-07 API での対応必須 技術者が押さえるべき5つのポイント 業務に活かせる3つのユースケース 提案で使える1行サマリ 1 そもそも何が変わるのか Shopify POS で ライン項目に「固定額のカスタム割引」 を入力したとき、その金額の意味が v11.5 から変わる。 これまで : 入力額は ライン全体 から引かれる総額(数量で按分)。 v11.5 から : 入力額は 商品1点あたり の割引額(amount × quantity が合計割引)。 これまで : ライン全体に按分 入力した固定額をライン1本の総額から引き、各商品にはそれを数量で割った額が割り当てられていた。 v11.5 から : 1点あたり 入力した固定額が各商品にそのまま適用され、合計割引は「入力額 × 数量」になる。 この挙動は Shopify 管理画面と下書き注文(Draft orders)で既に動いているカスタム割引と同じ 。POS だけが違っていたのが揃うかたち。店頭で「お一つあたりおいくら引きます」と説明しやすくなる。 2 具体例で見る Before / After 記事に出ている例 : セーター3枚のラインに、$5 の固定額カスタム割引を入力した場合。 これまで $5 はライン全体から 合計 −$5 1枚あたりにすると −$1.67 ($5 ÷ 3枚)。 v11.5 から $5 は1枚ごとに 合計 −$15 各セーターに −$5 ($5 × 3枚)。 3 POS の画面で変わること 入力欄のラベルが変わる 「Add custom discount」画面の金額欄が Amount per unit に変更され、「ライン上の各商品に割引が適用される」旨の補足テキストが付く。 ラインには合計割引を表示 ライン項目には「入力額 × 数量」の 合計割引額 が表示されるので、カート合計はひと目で分かる。 レシートの内訳は従来どおり レシート上の割引の内訳の出し方は 今日と変わらない 。 %割引・割引コードは不変 パーセンテージ割引と割引コードの挙動は 変更なし 。今回変わるのは固定額のカスタム割引だけ。 4 変わるもの/変わらないもの 一覧 対象 これまで v11.5 から 固定額のカスタム割引(POS) ライン総額 数量で按分 1点あたり amount × qty が合計 入力欄のラベル 金額(ライン総額) Amount per unit + 補足テキスト ラインの表示 — 合計割引(入力額 × 数量)を表示 レシートの割引内訳 変更なし 今日と同じ出し方 パーセンテージ割引・割引コード 変更なし 管理画面・下書き注文 元々 1点あたり = POS が揃う側 5 サードパーティ POS アプリへの影響 固定額割引を適用するサードパーティ POS アプリ(例 : 卸売・ロイヤルティ系アプリ)を使っていても、 アプリは今日と同じように動き続ける 。 アプリ側のアップデートはあとから来るかも アプリ開発元が、新しい1点あたりの割り当てを活用するアップデートを後日リリースする可能性がある。 挙動が変わったらアプリのサポートへ そのアップデート後に特定アプリの割引の適用のされ方が変わったと気づいたら、 そのアプリのサポートチームに連絡 する。 6 開発者向け : 2026-07 API での対応必須 API version 2026-07 以降 : 拡張機能が setLineItemDiscount または bulkSetLineItemDiscounts を FixedAmount で呼んでいる場合、 渡す値を「1点あたりの割引額」を表すように更新 する必要がある。 項目 内容 対象 API バージョン 2026-07 以降 対象 API setLineItemDiscount / bulkSetLineItemDiscounts 対象の割引タイプ FixedAmount (固定額) 必要な対応 渡す値を per-unit(1点あたり)の割引額に変更する 7 技術者が押さえるべき5つのポイント 1. 値の意味が「総額→単価」に反転 同じ「$5」でも、合計割引が数量倍に膨らむ。金額そのものでなく 解釈が変わる ので、移行時の検算が要る。 2. 管理画面・下書き注文と挙動が一致 これまで POS だけがライン按分で違っていた。 チャネル間の割引ロジックが統一 され、口頭・帳票での説明がぶれにくくなる。 3. 影響範囲は「固定額のみ」 パーセンテージ割引・割引コードは不変、レシートの内訳も不変。 変わるのは固定額カスタム割引に限定 。 4. 拡張機能は API 2026-07 で要対応 setLineItemDiscount / bulkSetLineItemDiscounts を FixedAmount で叩く拡張は、 渡す値を per-unit に書き換える 。バージョン更新前に確認。 5. サードパーティアプリは即時には変わらない 卸売・ロイヤルティ等の固定額割引アプリは 当面は今日どおり動く 。開発元が後日アップデートで per-item 割り当てに対応する可能性があり、その時点で割引の出方が変わったらアプリ側サポートに問い合わせる。自社拡張とアプリで対応タイミングがずれる点に注意。 8 業務に活かせる3つのユースケース USE CASE 1 店頭の「1点ずつ値引き」をワンタップ運用に 課題 同一商品をまとめ買いする顧客に「1点あたり◯円引き」を提供したいが、従来はライン総額で入力するため、数量を掛けた合計を毎回スタッフが暗算していた。 打ち手 v11.5 で Amount per unit に1点あたりの引き額をそのまま入力。合計はラインに「入力額 × 数量」で自動表示される。 効果 店頭での計算ミス・伝達ミスが減り、「お一つあたり◯円引きです」と顧客に説明しやすくなる。 技術メモ パーセンテージ割引・割引コードは挙動不変。固定額カスタム割引のオペレーションだけ手順を見直せばよい。 USE CASE 2 チャネル横断の割引ルールを「単価あたり」で統一 課題 POS だけ固定額がライン按分、管理画面・下書き注文は1点あたり、と挙動が割れていて、社内マニュアルや帳票の説明が二重化していた。 打ち手 v11.5 で POS が他チャネルと同じ「1点あたり」に揃うため、 割引運用ルールを per-unit に一本化 し、店頭・バックオフィス・EC のマニュアルを統合する。 効果 チャネル間で同じ入力が同じ結果になり、教育コストとオペミスを削減。値引き額の監査・突合もしやすい。 技術メモ レシートの割引内訳の出し方は不変なので、帳票テンプレ側の改修は基本不要。変えるのは入力時の解釈のみ。 USE CASE 3 POS 拡張機能の 2026-07 API 移行を前倒し検証 課題 自社開発の POS UI 拡張が setLineItemDiscount / bulkSetLineItemDiscounts を FixedAmount で呼んでおり、API 2026-07 に上げると割引額が数量倍に膨らむリスクがある。 打ち手 該当呼び出しを棚卸しし、渡す値を per-unit(1点あたり) に書き換え。サンドボックスで複数数量ラインの合計割引を検算してからバージョンを上げる。 効果 API バージョン更新時の過剰値引き事故を防止。リリースタイミングを 2026-07 前にコントロールできる。 技術メモ サードパーティアプリ由来の固定額割引は当面従来どおり動くため、自社拡張とアプリで per-item 対応の時期がずれる 前提でテスト計画を組む。 9 提案で使える1行サマリ 「POS v11.5 から、ライン項目の 固定額カスタム割引が『ライン総額』ではなく『1点あたり』 に変わり、管理画面・下書き注文と挙動が揃う。 店頭運用は per-unit 入力に切り替え、 API 2026-07 以降は FixedAmount を呼ぶ拡張機能の値を per-unit に更新 すればよい。」 source : changelog.shopify.com / custom-discount-amounts-on-line-items-in-pos-now-apply-per-item published 2026-04-27 / generated 2026-05-24